2014年03月10日

河川工事(前編)

さて、次は今回の<手習い01用瀬>の中で

もっとも難易度が高く、
初挑戦で、
もっとも重要で主要な要素となる

<川>の作成になります。


そもそもこの光景が私に強烈な印象を与えたのは、
その「白さ」でありました。

まじアルビオンです。

たぶん古代のガリア人が鳥取に攻めこんできたら
ここはブリテン島と勘違いしたのではないかと思うぐらいの
白き大地です。


どんぐらい白いかというと、
当時私がこの河原で拾ってきた小石を見てみると
sanin2-912.jpg

拡大するとこんなふうに
sanin2-918.jpg

sanin2-915.jpg
プラチナといった、貴金属の結晶が石に混じり込んでいます

これが光を反射して「真っ白さ」を作り出しているんですねー
sanin2-911.jpg

0228001.jpg
なので、これをなんとか再現したい。

というわけでまずは河原を全部白く塗りました。
ng0310-0007.jpg

河原は、
両岸がスチレンボード製です。
ng0310-0003.jpg

これを、うっかり有機系の接着剤でくっつけてしまったために
一部が融解したものを、そのまま自然の「河原のえぐれたとこ」として活かすことにしました。
なんかこう、河原の生物の棲家的な。

まあ、土ならばこうなることはあるんでしょうけども
石がこんななるかいと問われれば、
なんないかもしらんね、と答えざるを得ないのですが、
まあよしとしましょう。

ほかは、基本的には川床にうっすらと漆喰を流したぐらい。

漆喰が乾いたあと、
市販の鉄道模型用の「石」を適当に並べました。
ng0310-0008.jpg
ただし、基本的に裏が平べったくてタイラな石だけを選んで
川床にぺたっと貼り付けています。

あとで考えれば、
石が川床にめり込むように仕込めれば、
もっと表情豊かな川床にできたなあと思いました。
ng0310-0004.jpg
この石たちは、元の色がイロイロなので、
いったんグレーに塗ったあと、さらにつや消しホワイトを塗りました。

それからほんのちょっぴりだけブルーとグリーンを混ぜたホワイトを
全体に塗ってあります。
ng0310-0005.jpg
この写真の石の周りを見ていただくと、なんかわかるんじゃないかと思います

青とグリーンはほんのちょっとです。
ガンダムのボディぐらい、ほんのちょっと完全なホワイトから青・緑系にシフトしてあります。

これは、私の部屋の照明が白熱灯色のため、
完全な白を塗ってしまうと見かけ上の色が赤系に偏るので
対抗措置をとったという感じです。

<続く>

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posted by 七月年幡 at 16:32| Comment(0) | シーナリー01 用瀬

2014年03月08日

線路敷設工事

いよいよ線路の敷設です。

線路にはTOMIXの道床付き線路というのを使いました。

こんなです。
0305000.jpg

まず、レールの側面を塗装します。
塗装しないと、レールの側面がギラギラしたままで
おもちゃっぽいです。

レールは金属なので、
プラカラーで塗装してもなかなかうまく塗料が乗りません。

プライマーってのを使うんだろ!?
知ってるぞ!

でもプライマーってのは使ったことがないので
今回も使いませんでした。

結局、何度か塗り
(1回塗るたびに1日放置したりしたので
 これだけで数日かかった)
側面がじゅうぶん茶色くなったら次のステップです。

まあ、その頃には側面どころか
レールの天面もガッツリ茶色く塗膜が形成されてるのですが
いろいろなブログを読むと、
割り箸でコスれば簡単に剥がれるって話なので、
それを信じてこのまま進みます。

line001.jpg


木の上にレールを置き、
ちっさい釘で容赦なく留めていきます。

が、本当に容赦無い感じでやろうとすると
うっかりレールをゴチッ!っと叩いてしまって
レールが潰れてしまったりするので
作業は慎重に行います。

が、

釘の頭がレール面より低くなってくると、
実際問題として打つのが難しくなります。

いやほんと

そのことについて注意してくれたブログが
私が読んだ限りでは存在しなかったので
この件についての報告は私のこれが
史上初なのではないかと思います。

line001.jpg


それが済むとバラスト撒きです。

バラストというのは線路に敷いてある砂利のこと。
0305000a.jpg
0305000b.jpg


この砂利がいったい何のために敷いてあるのか、
私は実はそれはよくわからんのだけれども、

建築工事でも割栗石とか称して、
基礎の下に砂利的なものを入れたりするんだけど、
要するに地面の土にはデコボコがあるので、
砂利を敷くことでそれを吸収して平らにすることと同時に、
雨とかが水が下の方まで素早く浸透していって、
重要なブツが溜まった雨水にやられないようにするためで、
なおかつ安くて手軽みたいな

既成品のレールにも、この砂利のモールドがあるんだけれども、
ここへバラストを敷くと、
ググッとかっこよくなる! らしい


だがこれがクセモノ

大変な難工事になるのでした
うーんそうだなあ 難しさの度合いで言ったら丹那トンネルぐらいあるかな


まあとにかく、既成品はこんな感じで
balst001.jpg
(レールの縦断面って感じで)

balst002.jpg
今回のバラスト撒き競技は、
「枕木」の上にはバラストが乗ってはダメなルールで行われます。

とりあえず撒くとこんな感じ
balst003.jpg

なんていうか、道床と枕木の段差がごくわずかなので、
バラスト1粒で枕木より高い位置にきちゃう。
なので、2粒目がいくと、それはもう枕木の上にオンTHE眉毛な感じなんですよ

筆でサッサッと均すって書いてあるんだけど、
静電気とか置きて全然均されないよw
むしろくっつく感じ

とにかく
balst004.jpg
こいつらを1粒1粒、除去しないといけない

1粒は0.3ミリ角ぐらいなので、
ピンセットでプルプルしながら除去するんだけど
まじしんどい。

1粒除去につき3円払うから誰かやって、って感じ


で、どーにかこうにか
敷き終わって
balst007.jpg


いよいよ
ボンド水(ボンドを水で薄めたやつ)を

balst008.jpg


ギャー
balst009.jpg


balst010.jpg


><


なんか、ダマになるのを回避するには
中性洗剤(界面活性剤)を1滴入れろって書いてあったから
どれぐらいに対して1滴なのかわからんから
数滴入れたんだけどー ><


もうやだ!訴えてやる!


という感じで苦業の末、
0305005.jpg

なんか加減がわからず、
ボンド水をどんどん滴下したら、
乾いたらカッチカチになった!
0305001.jpg
そのかわりテッカテカ!

でもかっこいい!本物っぽい!
ふしぎ!
0305002.jpg

しかしこのあと、
レールの側面とか天面に固着してしまったバラストを
これまた1粒1粒除去するという作業が待っていた。

1粒除去しては汽車を走らせ、
がたんと言うたびに1粒除去し、みたいな感じだった!

それでも
「枕木の上にバラストが乗ったらダメなルール」
は全然無視されたレベルの仕上がりです。
0305003.jpg

これが図工2の実力です フフフ・・・
0305006.jpg



これ実際、
balst005.jpg
道床にもいちおうバラストのモールドがあるし、
これもうこれを塗装して、

balst006.jpg
あとは両側だけバラスト撒く、
ってことでゴールしていいよね?

わたし、がんばったよね?

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posted by 七月年幡 at 13:03| Comment(2) | シーナリー01 用瀬

2014年03月05日

舗装工事

続いて道路工事です。

擁壁のコンクリートに続いて、
道路のアスファルト舗装に使用するのはこれ

darkgray.jpg

大人なので
タミヤ産のテクスチャペイント「ダークグレイ」です。

いろいろな本やブログを見ていると、
道路の表現にはすごくいろいろな方法があるようだ。

道路の形状に切ったボール紙や色画用紙を敷いちゃう、
というのが、安・早・楽な方法だ。

ただしこの場合、
ボール紙の場合はともかく、
仕上がりが一様に灰色のペロンとした仕上がりになるので、
「道路であることを示すアイコン」にはなるかもしれないけれど、
風景を再現する手法としてはまったく不満足だ。


市販の道路プレートみたいなものもある。
これだと白線や道路記号なんかもあらかじめ入っている。
都市部の道路表現にはいいのかもしれないが、
安いとは言い難いし、
やはり風景を再現したいという私の方向性には不適当だ。


少なくとも、
これを作った頃の私としては
「道路をできるだけ実物を忠実に再現すればリアルになるんだろ?ああン?」
みたいに思っていたので、
そういうプレハビテーションなパーツの組み合わせでは
ちょっとイカンと思った。


たとえばそういう商品では、
道路の白線は引き立てホヤホヤみたいにキレイだし、
路面も舗装工事直後のサーキットみたいにキレイだけど、
実際には道路のラインは歳月とともにカスレるし、
ng0304-0020.jpg

路面もボコボコになったり補修の跡があったりする。
ng0304-0021.jpg

というわけで
ペイントタイプならばいろいろできると思ったわけで
塗り塗り。
ng0304-0014.jpg

しかしこの塗料も高性能ですげえ
ライトグレーもそうだったけど、
ほんと塗っただけで
photo2_thmb.jpg
うお!アスファルト舗装じゃん!
ng0304-0007.jpg
って感じになる。



しかし、ケチって(大人なのに)
塗料を水で薄めて使ってみた結果、
その代償として仕上がりがこんなふうになってしまった。
ng0304-0019.jpg

なんかあちこち水たまりみたいな、
シミみたいになった。

爪で触るとカチカチいうぐらい硬いんだけど
すごくカッコ悪いです…

line001.jpg

それから、道路に白線を引く作業へ。

当初の目論見では、
センターラインがある片側一車線の国道で、
路側帯や左折レーンも完備の予定だったけど、

以前説明したような理由で
車一台がやっと通れる幅しか確保できなかったので、
なんちゃって路側帯の白線と、
踏切前の一時停止線だけ書くことにした。

アスファルトの塗装を施工してから
まる1日か2日かけて乾燥を待ち、
その上にマスキングテープで白線の塗る部分だけを露わにし、

それから白線を施工。

白線の表現に使ったのはこれ

crayon.gif

またクレヨンですw

クレヨンだと、
「カスレた白線」が描けるのではないかと思ったわけです。


実際にはそういうことはありませんでしたw

まず、普通に軽くクレヨンを走らせただけでは、
全く白くなりません。

マスキングテープの厚みに阻まれて、
クレヨン本体がアスファルト面に到達できないのです(笑
crayn.jpg

そこで、力を入れて強く、ゴシゴシと
クレヨンを押し付ける方法に変更しました。

正直、これで「バキッ」って
路盤の木板やその下のスタイロフォームが破損したら
笑えないですね、
なんて思いながらやったけども、
まあこんな感じ
ng0304-0017.jpg

んー

まあ思っていたのとちょっと違うけど
まあこんな感じかなあ

クレヨンじゃなくて
パステルとかチョークみたいな材料だと良かったのかも

クレヨンだと油っ気が多すぎて
なんかペトペトになっちゃった
あとで上からつや消しクリアーをスプレーしよう

そう思いながらマスキングテープを剥がしていく時に
事故が起きた。


先日の擁壁コンクリートの塗装の場合、
テクスチャペイントの下地は漆喰だったわけで、
ng0304-0015.jpg
塗装材はしっかりと下地に食い込んで固着していたのだけど、

このアスファルトの場合、下地は木板で、
塗装後まる2日以上経過していたんだけど、
塗装は木板には固着していなかったのね
ng0304-0016.jpg
こんな感じで、塗膜そのものは一体化していたんだけど、
下地の木板には全然くっついてなくて、
マスキングテープを剥がそうと引っ張ったら
こんなふうにアスファルト塗装がビローンってついてきて、

ビリって
ng0304-0018.jpg
なって、穴が開いた。


というわけで、アスファルト舗装については
このあと全体に再塗装をすることになった。
ng0304-0012.jpg



リアルにすればいいんだろ?
みたいな気持ちで、
マンホールや側溝の表現もしようと思っていたが、
スペースと技術力の問題があるので中止しました。


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posted by 七月年幡 at 10:14| Comment(0) | シーナリー01 用瀬

2014年03月03日

擁壁工事

私の記憶が確かならば、
最初に施工したのは道路の擁壁である。

リアルではこのあたりは
ng0301-0018.jpg
こんな感じで、
国道の擁壁が河原に切り立っている。

ここから数百メートル上流や下流では、自然崖や法面だったり、石積みだったりする。

このぐらいの擁壁工事ならば、
私も前職時代に経験があるのでどうということはない。

本物と同じような断面構造を持つものを作るのも
楽しいかとも一瞬思ったが、
たぶん楽しくないことになると思ったので迷わずやめた。


今回は<天壌線>と同じように、
スタイロフォームで形成した斜面に
漆喰(マヨネーズカレー味)で下地塗装を行った。
ng0301-0001.jpg


アップで見ると
ng0301-0003.jpg
かなり表面に凹凸があるけども、
これは漆喰を使ったことによるテクスチャです。

まあ、はっきり言って今見ると、
新しい時代のコンクリート擁壁でこんなデコボコないだろうと思います。

むしろ古ーいコンクリート、
地盤表面を固めただけ的なやつ、
そういうのの表現にはあってるのかもしれないデス


漆喰が十分乾いた後、
カッターで「擁壁施工時のジョイント部分」をつけたり、
「水抜きの穴」をブスッと千枚通ししたりしました。

それから使ったのがこれ
lightgray.jpg
タミヤ産の
メイクアップ材 情景テクスチャーペイント (路面 ライトグレイ)

はっきりいってこれズルいです。
楽してズルしてコンクリート面ができちゃう。

扱った手触り感というか感触は、
塗料というよりはむしろモルタルのそれで、
「ゾリッ」っていう感じで塗らさっていきます。

塗ると表面がキラキラザラザラした感じに粉をふき、
それだけでコンクリートっっぽい感じになります。
ずるい。

ズルいけど大人だからOKです。
問題は1本700〜800円するというところで、
1本で施工可能な面積がB4一枚ぐらい、
だそうなので、
大量のコンクリートを表現する場合に使うと、
100円札を敷き詰めていくイメージでお金がかかりそうです。

いずれもっと広い部分を表現する場合には
別の手法を考えたほうがいいのかも。

いいのかも、と言ったけども、
逆に考えて、様々な材料を使ったり、
手間をかけることを考えれば、
B4一枚分のスペースを800円でサクッとコンクリートにできると考えれば
安いのかもしれないです。

まあ、あまり頼りすぎて、
タミヤさんがこれを生産しなくなって入手しなくなった途端に
コンクリ表現がロストテクノロジー化することになると怖い。


これを塗った後、
事前に穿けておいた水抜き穴が埋まってしまったので、
再び千枚通しをブスリしたのですが、
うまく穴があきません。

この塗料が乾くと、
(質感はぜんぜん違うんですが)
ゴムというか樹脂系の弾性のある膜みたいなものが形成されて、
千枚通しをブスリしても、
千枚通しをヌイた途端にその穴が閉じてしまいます。

結局、マジックの先で黒く塗りました。
ng0301-0003.jpg


line001.jpg


それから、
ng0301-0016.jpg

コンクリートの表面のヨゴレの表現に挑みます。

使ったのはこれ。
crayon.gif

この頃はまだ、けっこう有り合わせの道具を使っていたんですねー

ビビりながら、
茶色や黒、灰色を使ってコンクリートの表面に「タレ」を描いていきます。


が、ダメ…ッ!


漆喰によるデコボコが大きすぎて、
クレヨンがうまく乗らず、
デコったところには描かさるのですが、
ボコったところには全く色がつきません!ミス!


そこで、
普通に模型でよくあるこれ
enameru.jpg
を買ってきました。

エナメル塗料というのは、
プラモデルとかでよく聞くことは聞くんですが、
実際に使うのはこれが人生初めてです。

ドキドキです。

これをジャブジャブにうすめて、
勇気を出して塗ってみます
ng0301-0002.jpg

わぁ
これは楽しい

私は油絵の経験もないけども、
なんだこれ、水彩絵の具とかプラカラーとは全然違う使用感
どんどん筆で伸びていく

あっという間にやり過ぎ感

やらかした!
と思ったのですが、
後になってみると、これぐらいでちょうどいいか、
まだまだ不足、って感じかなーと思いました。
ng0301-0004.jpg

しかし、
図工というか美術の問題ですが、
頭のなかのイメージだけで施工していくのと、
実際の写真を見ながら施工するのとでは、
ずいぶん違います。

頭の中のイメージが、
実物とはぜんぜん違うわけです。

それは、エジプト人がヒトを横から見た姿で描いたり
ejputo.jpg
子供が虹を七色で描こうとするのと似ていて、

いわゆる「先入観」が余計なものを描かせるのです。

実物を見ると
ng0301-0016.jpg
全然、水抜き穴とかからなんかタレてなくて、
コンクリの上端からサーッと真下に跡がついてます。
コンクリの継ぎ目とかほとんどかんけーねーです。

それなのに、排水口からのタレとか、
継ぎ目で横に走らせたりとか、
いらんことしちゃうんですね。

あるいはポスト構造主義の画家なんかはそういうものを描くのかもしれませんが、
(適当に書いたので何言ってるか私にもわかりません)
私はポスト構造主義の画家ではなくて、
単なる思い込みによる間違いです。

そんなこんなで塗り終えたのですが、
ng0301-0005.jpg

実物に比べるとまだまだ全然足りないですねー

だいたい、私が行った汚し効果よりも、
<漆喰のデコボコが織りなす自然の陰影>のほうが
効果が大きい、という結果に終わりました。

次からはコンクリート表現には漆喰は避けよう、
そう思ったのでした。

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posted by 七月年幡 at 14:23| Comment(0) | シーナリー01 用瀬

2014年02月28日

道幅とわたし

0228908.jpg

最初に、私は、
自分は鉄オタじゃないので
車両や編成のディテールは気にならない
というようなことをかいたわけですが、


私は建築関係の仕事をしていたので、
そういう目でジオラマをみています。

建築に関するディテールは気になってしまいます。


たとえば、
私は うっかり 「サハ」しかない組み合わせでスーパーあずさを編成しても
別に気にならないですし、

169系と115系を見分けることはできないでしょう。


しかし、
ジオラマに置いてある家の向きとか、
屋根の形状とか、
建物の配置とかが、
建築基準法に合ってないとすごく気になります!
(主に2階建ての斜線制限なんですけども)


結論を言えば

まあいいじゃん模型なんだし

ってことでFAなんですけどもね。



多くの鉄道模型ファンの方にとっては、
鉄道→ストラクチャー(建物)
って感じだと思うので、
別に建物の細部に法的な整合性なんて求めないし、
それより車両のディテールが実車と違うとか、
そういう部分に関心があるのでしょうし、
それはそれで当然です。


建物は雰囲気でればいーんだよ!

って感じでしょう。

わたしの場合は それがたまたま逆で、

車両は雰囲気でればOK
でも
建物とかの細部に目が行ってしまうんですよねー

line001.jpg

まあ、ごたくはそのぐらいにしておいて、


ひょっとしたら1億人に1人ぐらい、
鉄道模型のレイアウトで、
建物の配置なんかにも建築基準法的なリアルさを求めたい!

という方がいるかもしれないので、
このブログではそういうことも
サラーっと触れていきたいと思います。


サラーっと、というのは、
建築基準法というのはものすごく細かいし、
細部は各自治体がそれぞれ独自で決めるようになっていて、
全国共通じゃないです。
東京で言えば23区で区ごとに違うこともあります。

なのであまり微細な話をしてもしかたがないので、
大雑把な話だけに留めます。


line001.jpg


今回は、
わたしが大失敗した道路の話なんですが、

道路というのは建築の基本中の基本になります。

その土地にどんな建物をどのように建てられるか、
それは道路によって決まる部分が非常に大きいです。

なので、建築の仕事をする人は、
まずは目的の土地に関する道路について、
テッテ的に調べます。



ということで、私は、

「ジオラマで道路を精密に作りこめば、
 つまり、マンホールとか側溝とか
 歩道とか路側帯とかを緻密につくれば
 リアルでかっこいいジオラマになるんじゃね」

みたいに甘く考えていました。


その結果がこれなんですけどねw
022816.jpg
 

line001.jpg

「道路」というのは一般的に使われることばなので、
話がゴチャゴチャになってしまいがちなんですが、
建築をする上で考えると、
「道路」にはいくつかの定義があります。

・建築基準法でいうところの「道路」
・都市計画法でいうところの「道路」
・そのほか道路行政に影響のある道路的なもの
・主に民民(個人間)で影響がある道路的なもの

細かい話はそのうちするかもしれませんが、

ジオラマをつくる上で重要になってくるのは、
「道路の幅をどれぐらいにするか」でしょう。

じゃあ、「道路の幅」というのは
どこからどこまでのことを言うでしょう。



模型的にみると、「道路」ってこんな感じでしょうかね。
0228101.jpg


実際は「道路」の幅の中には、こんなものが含まれるのが一般的です。
0228102.jpg

「一般的に」と書いてますけども、
これはまあ一つの典型でして、
こうじゃない場合も結構あります。

まあ、上の例は、6割ぐらいこんな感じ、
程度のイメージにすぎません。

田んぼや用水路が多い地域に行けば全然違うし、
東京の世田谷とかの住宅密集地だとまた全然違うし、
私道が多い地域でも全然違うし、
まあとにかく全然こうじゃない場所も、相当あるでしょう。


だからこそ
建築で仕事をする人は、必ず毎回、
目的の土地の周りの道路をきちんと調べるわけです。

 話が逸れますが、
 私が経験したことがあるケースで、
 こういう土地で
 0228907.jpg
 役所で調べたら
 「この土地は道路に面していないので
  家を建てることはできません」
 と言われたことがあります。
 3方の道路とも、ぜんぶ舗装されて、車が通り、
 どの道路からも敷地に車で入れて、
 道路のしたには水道管やガス管が通っているんですよ!

 まあ要するに、
 実際にはケーズバイケースだということが言いたいのですが、
 
 それでもまあ一般的な普通のケースを想定すると
 こんな感じだということです。
0228102.jpg



細かい話はまたいずれしますが、

基本的に、日本のどこへ行っても、
道幅が4.0メートルより狭い場合、
建物を建てることができません。

この「道幅」には上の図のように、
歩道や側溝を含んだりするので、
「車が通るスペース」が4.0メートルという意味ではありません。


これは「建築基準法」に定められていて、
道路と建物に関するいちばん基本的な規制です。

したがって、
4.0メートル 
=Nゲージの1/150でいうと2.67センチ
より狭い道路に面して建物を設置すると、
それは間違いということになります。

ただし
これには死ぬほどいろいろ例外がありまして、
そのうち一番代表的なものをあげると、

建築基準法が制定される前から建物が立っていた場合はOK

です。

建築基準法は昭和25年にできました。
なので、それより古い建物を表現する場合には、
これは気にしなくてもOKです。

逆に、最近の建物を表現する場合には
絶対に気にしなくてはいけません。

それより古い時代は、「尺貫法」が普及していました。
今の方には馴染みがないと思いますが、
(私も仕事をするようになって覚えました)

要するに、
3尺=90センチ=家の廊下の幅(半間…はんげん)
6尺=180センチ=押入れの幅(1間…いっけん)

と思えばだいたいあっています。

昔の人の基準では、
3尺=90センチあれば人が無理なく通れる
6尺=180センチあれば、騎馬武者が無理なく通れる
9尺=270センチあれば、騎馬武者が並んで通れる
という感じでした。

したがって
山野のけもの道で3尺=0.9メートル 1/150では6ミリ
古い「路地」は、6尺=1.8メートル 1/150では12ミリ
家が並ぶような道は9尺=2.7メートル 1/150では18ミリ
商家が並ぶような街道は12尺=3.6メートル 1/150では24ミリ

ってな感じでしょう。


実際の町並みは、
家が建て替わるたびにその家の前の道路が拡幅され、
年月を経て狭い道が広くなっていっています。

新興住宅街では
最初から6メートルぐらいの道路が整備されていますが、
23区とかの古い住宅地では
今も4メートルに満たない道がいっぱいあります。

line001.jpg

というわけで私がレイアウト計画を建てるときのメモ
0228908.jpg

「4.0メートル」の道路 2.67センチ
だとこんな感じ
0228909.jpg

いちおう大型車は通れるし、
理論上はコンパクトカーのすれ違いだって可能!

ただし、4.0メートルと4.0メートルの道路の交差点は
大型車は曲がれません
0228910.jpg

コンパクトカーなら曲がれますが、
普通車は厳しいです。
0228911.jpg

実際には、交差点にはたいてい標識とかがあって、
有効寸法がもっと狭くなるので、
まあ曲がれません。

なので、4.0メートル道路の交差点は
斜めに隅切りしてあることが多いです。


6.0メートル道路になるとこんな感じ
0228912.jpg
理論上、大型車の行き違いも可能です

まあ実際はムリですけどねw


8.0メートルになるとこんな感じ
0228913.jpg
大型車が行き違った上に、
歩道を設けることもできちゃう

しかし8.0メートルを表現するためには5.3センチの幅が必要で、
鉄道模型のレイアウトを作る人にとっては、
その幅はちょっとスペース取り過ぎ
と感じることが多いんじゃないでしょうかねえ…。

line001.jpg

4メートルの道というのは、
実際相当狭いです。

0228103.jpg
運転者が安心してすれ違える道幅は、
10メートルを超えるぐらいからです。
すれ違う時も対向車が完全に視界に収まります。

4メートルだと、
0228104.jpg
自分の車の足元が確認できないので、
視線より低い高さで何かが起きても確認できません。
不安です。

同じ4メートルでも
0228105.jpg
橋の欄干やガードレールがあると
印象は結構違います。

四国とかによくあるこういう橋
0228109.jpg
これなんか、
実際の寸法では理論上、軽自動車がすれ違えるぐらいの道幅があるんですが、

実際に走るとすげーこえーです。

こうなると
0228111.jpg
0228110.jpg
怖くて渡れないレベルです。


なので、道路は4メートル(1/150では2.67センチ)以上
というのは、一つの最低基準ということになり、
これ未満だと「ウソ」ということになります。


ただし、
レイアウト的に道路幅を2.67センチで
作ったら見映えがいいかとか、
それはまた別問題ですよ!


たとえばですね、
京浜東北線の東神奈川のあたり
0228106.jpg
(横浜市は道路関係の図面がネットで見れるようになってます)

国道1号線の道幅は約24メートルです。
片側2車線、歩道も含めた道幅です。

現地はこんな感じ。
0228107.jpg

上の図面ではちょっと切れちゃいましたが、
ここに県道(片側1車線)がぶつかる交差点があります。

この交差点を
「正確に、忠実に」再現しようとすると、
こんな羽目に・・・
0228108.jpg
600×900のレイアウトの大半が交差点で埋まってしまいます。

これだと鉄道模型と言うより「道路模型」になってしまうので、
まあ、
道路の再現を実物に忠実にやるのはホドホドに、
適度にデフォルメするのが肝要だね、
ということになりました!


line001.jpg

今は毎日の作業は
<手習い02 美梨村>やってます。

昨日はこういうのを作りました。
0228901.jpg
茶室です。

名物は掛け軸だけですけどね。
0228902.jpg


茶人のミニチュア人形がほしい・・・
0228903.jpg

肘掛窓から眺めるとこんな感じ
0228904.jpg

ピンぼけしちゃいましたが
0228906.jpg

天井もあります
0228905.jpg

ちょっと楽しい。



用瀬のまとめが終わったら
美梨村を書こうと思ってます。


↓ここを押すと捗るらしい。

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タグ:道路 和室
posted by 七月年幡 at 16:30| Comment(4) | 建築について